小川山・裏烏帽子 スカイパイロット完登



鈴木牧えさんと裏烏帽子。初のエリア。キャンプ場につくのはそれなりの時間だったんだけど、マラ岩方面の近ぇところに車を停めようとしたけどNGで大駐車場に逆戻り、膝の調子の悪い鈴木牧えさんを行ったり来たりさせちまった。アプローチは100岩場どおり、途中途中にケルンや目印があって踏み跡もしっかりしてた、大駐車場からの10分をあわせて40〜50分ってぇところだな。

クライミング開始は10時過ぎ。"ミスナチュラル"の最下部でアップにならねぇアップをする。鈴木牧えさんは隣の"クリスタルシップ"をトライ。100岩のコメントどおりの核心2箇所にテンションかけかけ手こずってたよ。特に始めの難しいところは緩傾斜の花崗岩登りに慣れてねぇと怖ぇだろうな。

さて、オイラは"スカイパイロット"。ルートはエリアの上部に位置していて「左に大きく巻いてさらに下る」ってぇなってる。もうちょっと親切に表現すると「左に巻きながら(登り)最後に下る」ってぇした方が良いな。踏み跡が固まってないところがあって踏み抜くとやべぇところがあったから注意な。

○"スカイパイロット"
(1)時計は既に12時、お天気はピーカン。ルートは岩壁の上部、、、皆の衆どういう事かわかるよな。そうさ岩がホカホカさ。前半は傾斜の緩いカンテ登りなんだけど、2ボルト目でテンション、暑ぃもんだからあれやこれや考えたくなくて、インチキ上等で上を目指す。直射日光が容赦なくオイラをジリジリと照らす中、途中何度も頭をよぎった「・・・やんなきゃ良かった」。
中間部を過ぎるとホールドも解りやすくなって「下を固めりゃ登れるかも」なんて心変わり。ロープがこすれるからハングの上にあるボルトで結び変えてトップロープ状態にして要所要所のムーブを降りながら探る。ヘロヘロになりながらだけどなんとかムーブが固める。ギラギラの灼熱の中、長時間の登りでオイラかなりぐったり、ビレイヤーの鈴木牧えさんも憔悴。

岩場でこんなに眠くなった事がねぇくらいに眠ぃもんだから自然と昼寝。合間に鈴木牧えさんのビレイ、鈴木牧えさんは"クリスタルシップ"と"涼しい顔"を完登。

16時過ぎに重い腰をあげて"スカイパイロット"へ、、、うへぇ体がえれぇだりぃ。

(2)幅70〜80cmの小さなレッジでゆっくり準備をしているとありがてぇ事に雲がでてきた。お日様に温められた岩はまだホカホカだけどトライ開始。じわじわと順調に高度をあげる。4ピン目のクリップをかけ乗込みムーブをしようとするけどバランスが悪ぃ。強引に足をあげようとしてフォール。乗込み前の足位置が固まってなかったみてぇだ。ムーブを固め直してロワーダウン。

(3)疲労で体がえれぇ重ぇ、内心「こりゃ登れねぇな」ってぇ考えてた。鈴木牧えさんの「そろそろ登らないと遅刻しちゃうよ、帰りも暗くなるし」の励まし!?に「出し切ってきます!」ってぇ答えてトライ開始。とにかく体が重ぇし、岩もまだホカホカだ。3-4ピン目周辺の左足を高くあげるムーブが疲労でできなくて少々焦っちまったけど右足の位置を変えてなんとかクリア。前のトライでフォールした箇所も越え5ボルト目にクリップ、ハング越えのガバを掴んで咆哮。下に誰かいるのか「ホゥーッ」ってオイラの咆哮に返事をしてれたよ。後は休み休み終了点まで、、、あぁ、完登できて良かったよ。

#"スカイパイロット"
・前半はフェイスとカンテを駆使、小ハングを越えた中盤以降はゆったりと、最後にちょっとスパイスが。
・取りつきに幅70〜80cmの小さなレッジ。セルフビレイ用のフィックスロープあり。
・日光が容赦なく照りつけるから、帽子、水筒等、日射病対策をしてったほうが良いな。


#"クリスタルシップ"をトライする鈴木牧えさん
・写真では見えねぇけど右側のルンゼ帯を登ってから岩にとりつきます。


山荘にお泊まりの鈴木牧えさんと別れ、T.I田さんと帰京さ。T.I田さんは1日、兄岩周辺で登ったみてぇだ。
韮崎でゆめ見の丘に寄ってひとっ風呂、渋滞もほとんど無しで帰宅。鈴木牧えさんありがとよ。じゃ、またな。


Posted:土 - 9月 4, 2010 at 11:00 午後          
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